2007年05月15日

スラッシュ・リーディング


英字新聞を開けば、当然、英単語が洪水のように目に飛び込んできます。未知の言葉の羅列に、読む前からもう圧倒されてしまいます。僕も初めはそうでした。では、どうすればいいか。

スラッシュ・リーディングをご存知ですか。


スラッシュ・リーディングとは、意味の固まりの切れ目を意識しながら、英文を語順通りに直読直解する方法です。

例えば、

When I was young I thought money was the most important thing in life;now that I am old I know that it is.

という文章を、

When / I / was / young / I/ thought / money / was / the/ most / important / thing / in / life/ ;now / that / I / am / old / I/ know / that / it / is./

と、一語一語読んでいたら、どうでしょう。恐ろしく時間がかかりそうです。日が暮れてしまいます。意味だって掴みにくい。文章における意味とは、語のつながりから生じるものだからです。

ですから、

When I was young / I thought / money was the most important thing / in life / ;now that I am old / I know / that it is./

という風に、語の固まりで読んでいくのです。そうすれば、読む速度は格段に上がります。日が暮れる心配をしないで済みます。意味の理解も容易になります。

ちなみに、オスカー・ワイルドが言ったというこの言葉の意味は、

「若い頃は、金がすべてだと思っていた。だが、こうして年を取ってみると、その通りだった」

それでは、具体的に説明します。


スラッシュを入れる7つの目安

1、関係詞が出てきたら(省略されているときも)→/関係詞+文要素/とスラッシュを入れる
  
  I hate people / who angry easily. /
  私は人々を憎む / すぐに怒る(人々を)/

2、接続詞が出てきたら→/接続詞+文要素/とスラッシュを入れる
  
  He is in bed / because he is sick. /
  彼はベッドにいる / なぜなら彼は病気であるから /

3、過去分詞(名詞を後ろから修飾する)が出てきたら→/過去分詞・・・・・/

  I know the boy / killed in the accident. /
  私はその少年を知っている / その事故で殺された /

4、前置詞が出てきたら→/前置詞+名詞要素/とスラッシュを入れる
  
  All the children / in the park / were playing. /
  すべての子供たちは / その公園の中の / 遊んでいた /

5、不定詞が出てきたら→/to不定詞・・・・・/とスラッシュを入れる
  
  He worked / to make money. /
  彼は働いた / お金を作るために /

6、動名詞が出てきたら→/動名詞・・・・・/とスラッシュを入れる

  She likes / playing tennis. /
  彼女は好む / テニスをすることを /

7、現在分詞(名詞を後ろから修飾する)が出てきたら→/現在分詞・・・・・/とスラッシュを入れる

  I know the boy / playing tennis over there. /
  私はその少年を知っている / あそこでテニスをしている /

注:動名詞と現在分詞は形が同じなので、しっかり区別します。動名詞は名詞の働き、現在分詞はそれ以外の働きをします。


スラッシュリーディングは、英語の語順通りに文頭から読み下して「直読直解」する方法ですから、原則として文要素の間にスラッシュは入りません。つまり主語(S)ー述語(V)の間にスラッシュは入らず、語順どおりに「Sは→Vする」と理解します。

同様に、SVC / SVO/ SVO1O2 /SVOC の間にも原則としてスラッシュは入りません。それぞれの文型は、例えば「SはCである」、「Sは→Vする→Oを」、「Sは→Vする→O1に→O2を」、「Sは→Vする→OをCであると」のように理解します。

注:Cは補語、Oは目的語(O1は間接目的語、O2は直接目的語)です。述語動詞の性質によって5つの基本文型に分類する「英語の5文型」にはいろいろ問題もあります。

但し、主語(部)が長い場合は、その後にもスラッシュを入れた方がいいかもしれません。主語と述部動詞が英文の核です。これを押さえないと「何が何だか分からない」という状況に陥ります。

そして、コンマ(,)やピリオド(.)は意味の切れ目なので、当然スラッシュが入ります。


スラッシュ・リーディングで、意味の固まりの切れ目を正確に理解できれば、誤読そのものが減ります。さらに、「固まり」という単位で内容を理解することで一度に処理できる情報量が増えるので、英文を読むスピードが上がります。

ぜひスラッシュ・リーディングをしながら、あるいは意味の固まりの切れ目を意識しながら、英字新聞に挑戦してみてください。




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