2011年01月19日

ピーター・イエーツ監督、死去


Peter Yates, Filmmaker, Is Dead at 81
( New York Times )

Peter Yates, a British-born director whose best-known films were
well-observed tales of Americana, including the car-chase cop thriller “Bullitt” and the coming-of-age, bike-race comedy “Breaking Away,”died on Sunday in London. He was 81.

Mr. Yates was nominated for two Academy Awards for directing, for
“Breaking Away” (1979), an underdog-triumphs story in which four local teenagers in Bloomington, Ind., take on a privileged team of bicycle
racers from Indiana University; and for “The Dresser” (1983), an
adaptation of Ronald Harwood’s play about an aging theater actor and his long-serving assistant, which starred Albert Finney and Tom Courtenay. (Both films, which Mr. Yates also produced, were nominated for best
picture as well.)

Still, Mr. Yates’s reputation probably rests most securely on “Bullitt” (1968), his first American film - and indeed, on one particular scene, an extended car chase that instantly became a classic. The film stars Steve McQueen as a conscience-stricken lone-wolf San Francisco detective, and the chase begins with him behind the wheel of a Ford Mustang in a slow, cat-and-mouse pursuit of killers who were in a Dodge Charger. It escalates into high-speed screeches and thuds on city streets and ends in a fiery blast on a highway.


【 まずは準備運動 】

・triumph 大勝利、大成功
・adaptation 適合、適応、翻案、脚色
・reputation 評判、名声
・ rest 休む、支えられている
・pursuit 追跡(動詞:pursue)



【 泳ぐときには息継ぎしなくちゃ 】

Peter Yates, /
ピーター・イエーツは /

a British-born director
イギリス生まれの監督

whose best-known films were well-observed tales of Americana,
彼の最もよく知られた映画はよく観察されたアメリカの事物の物語だった

including the car-chase cop thriller “Bullitt”
カーチェイスの刑事スリラー『ブリット』を含んでいる

and the coming-of-age, bike-race comedy “Breaking Away,”
そして成人になる自転車レースのコメディ『ブレーキング・アウェイ』

died on Sunday in London.
日曜日にロンドンで死んだ

He was 81.
彼は81だった


Mr. Yates was nominated for two Academy Awards for directing,
イエーツ氏は監督したことに対して2回のアカデミー賞に対してノミネートされた

for “Breaking Away” (1979),
『ブレーキング・アウェイ』(1979)に対して

an underdog-triumphs story
負け犬大勝利物語

in which four local teenagers in Bloomington, Ind.,
その中でインディアナ州ブルーミントンにおける4人の地元ティーンエイジャーは

take on a privileged team of bicycle racers from Indiana University;
インディアナ大学からの特権のある自転車レーサーたちのチームに挑戦した

and for “The Dresser” (1983),
そして『ドレッサー』(1983)に対して

an adaptation of Ronald Harwood’s play
ロナルド・ハーウッドの戯曲の翻案

about an aging theater actor and his long-serving assistant,
年を取った舞台俳優と彼の長く使えているアシスタントについての

which starred Albert Finney and Tom Courtenay.
それはアルバート・フィニーとトム・コートネイを主演させた

(Both films,
両方の映画は

which Mr. Yates also produced,
それらもまたイエーツが製作した

were nominated for best picture as well.)
同様に作品賞に対してノミネートされた


Still,
それでも

Mr. Yates’s reputation
イエーツ氏の評判は

probably rests most securely on “Bullitt” (1968),
たぶん『ブリット』(1968)に最も安全に支えられている

his first American film -
彼の最初のアメリカ映画

and indeed,
そして実に

on one particular scene,
ある特定のシーンに

an extended car chase
引き伸ばされたカーチェイス

that instantly became a classic.
それはただちにクラシックになった

The film stars Steve McQueen
映画はスティーブ・マックイーンを主演させた

as a conscience-stricken lone-wolf San Francisco detective,
コンシャンスに打たれた一匹オオカミのサンフランシスコの刑事として

and the chase begins
そしてチェイスは始まる

with him behind the wheel of a Ford Mustang
フォード・マスタングのホイールの背後に彼を持って

in a slow, cat-and-mouse pursuit of killers
ゆっくりした猫とネズミの犯人追跡において

who were in a Dodge Charger.
彼はダッジ・チャージャーの中にいた

It escalates into high-speed screeches and thuds on city streets
それは街の通りの上で高速のキーッとドスンへとエスカレートする

and ends in a fiery blast on a highway.
そしてハイウェイの上で火の爆発の中で終わる


【 英語ってどんな海? 】

というわけで今回は、個人的な趣味に走ります。米映画の監督の訃報です。

■ underdog

第1パラグラフの最初の文は、「Peter Yates」が主語で「died」が述語動詞です。入れ子式に組み込まれた「a British-born director…Breaking Away」が主語を説明しています。

「Americana」は「アメリカに関する文献・事物、アメリカの風物」。

「the car-chase cop thriller “Bullitt”」は「カーチェイスの刑事スリラーの『ブリット』」。英語って、平気で名詞(句)を形容詞のように重ねてしまうのですね。

「cop」は「警官、刑事」。正しくは「police officer」。第3パラグラフでは「detective」という語が使われています。「detect」は「見つける、発見する、検出する」。「detective」は「探偵」の場合もあり、「private detective」で「私立探偵」。

「come of age」は「成人になる」。試訳は「青春」にしましたが、「coming-of-age story(tale)」で「成長物語」。「ヤング・ゼネレーション」というのは邦題です。

第2パラグラフです。「underdog」は「喧嘩に負けた犬、負け犬」。転じて「競争に負けそうな人、弱者」。犬はイギリスなどでは最良の友のはずなのに、英語の世界ではなぜか虐げられていて面白いことわざになっています。以前に取り上げたので、そちらでどうぞ。

http://english-newspaper.seesaa.net/article/111282052.html

http://english-newspaper.seesaa.net/article/77854674.html

この「take on〜」は「〜に挑戦する、と戦う」。

「privilege」は名詞または動詞で「特権、特権を与える」。「privileged」で「特権のある」という形容詞。

英語の単語はそのまま形を変えずに名詞、動詞、はたまた形容詞にもなったりするのですが、次の「star」などもそうですね。「a star player」なら「スター選手」の形容詞ですが、記事では「主演させる」という他動詞として使われています。そして「主役を演じる」の自動詞にもなります。

■ cat and mouse

第3パラグラフです。「conscience-stricken」の「conscience」は難しい言葉なので英英辞書で確認しておきますと、

The awareness of a moral or ethical aspect to one's conduct together
with the urge to prefer right over wrong.

(悪ではなく善を選ぶ衝動を伴った、行動の道徳的または倫理的側面の意識)

ますます訳が分からないかもしれません。でも直後に、いい例文がありました。経験的に理解できますね。

Let your conscience be your guide.
(あなたのコンシャンスをあなたの導き手にせよ)

「behind the wheel」の「wheel」は「steering wheel」のことで車の「ハンドル」です。「get behind the wheel」で「ハンドルを握る、運転する」。

「cat and mouse」はネズミをもてあそぶ猫のような振る舞いのことで、ここでは映画の内容から「しつこくつけ回す」といった感じでしょう。

「screech」は「キー」というブレーキ音などの高い音で、「thud」は重い物が「ドスン」と落ちる鈍い音です。確かに、この場面は静かに始まり、徐々にスピードアップして、迫力満点の追っかけになります。

この場面には音楽が一切使われていません。そして、舞台は坂の多いサンフランシスコ。車が猛スピードの勢いのまま飛び上がっては着地するというのを繰り返します。文章に擬音語っぽい言葉が使われている所以です。



カーチェイスも凄いですが、ラストのマックイーンのやるせなさがまたいいのです。


【 日本の陸に上がってみると 】

ピーター・イエーツ監督、死去
( New York Times )

英国生まれのその映画監督の最もよく知られた作品には、カーチェイスを売り物にした刑事もののスリラー『ブリット』にせよ、自転車レースの青春を扱った喜劇『ヤング・ゼネレーション』にせよ、しっかりと観察された米国らしさが描かれていた。ピーター・イエーツが日曜日、ロンドンで亡くなった。81歳だった。

イエーツ氏は2度アカデミー監督賞にノミネートされた。『ヤング・ゼネレーション』(1979年)は落ちこぼれが勝利を収める物語で、インディアナ州ブルーミントンの10代の地元少年4人がインディアナ大学の恵まれた自転車レースチームに戦いを挑む。『ドレッサー』(1983年)は年老いた舞台俳優と彼に長年仕えた付き人をめぐるロナルド・ハーウッドの戯曲の映画化で、アルバート・フィニーとトム・コートネイが主演した。(両作ともイエーツ氏が製作を兼ね、作品賞にもノミネートされた。)

それでも、イエーツ氏の評判が初の米映画『ブリット』(1968年)に基づいていることはまず間違いない。そして、実に1つのシーン、あの長いカーチェイスはたちまち古典になった。映画に主演したのはスティーブ・マックイーンで、良心に苛まれるサンフランシスコの一匹狼の刑事に扮した。カーチェイスはフォード・マスタングのハンドルを握ったマックイーンが、ダッジ・チャージャーに乗った殺人犯をゆっくりと執拗に追跡するところから始まる。やがてそれは街中でのブレーキ音と衝撃音のデッドヒートに激化し、最後に車はハイウェイで炎を上げて爆発した。


【 もう一度、泳ごう 】

Peter Yates, Filmmaker, Is Dead at 81
( New York Times )

Peter Yates, a British-born director whose best-known films were
well-observed tales of Americana, including the car-chase cop thriller “Bullitt” and the coming-of-age, bike-race comedy “Breaking Away,”died on Sunday in London. He was 81.

Mr. Yates was nominated for two Academy Awards for directing, for
“Breaking Away” (1979), an underdog-triumphs story in which four local teenagers in Bloomington, Ind., take on a privileged team of bicycle
racers from Indiana University; and for “The Dresser” (1983), an
adaptation of Ronald Harwood’s play about an aging theater actor and his long-serving assistant, which starred Albert Finney and Tom Courtenay. (Both films, which Mr. Yates also produced, were nominated for best
picture as well.)

Still, Mr. Yates’s reputation probably rests most securely on “Bullitt” (1968), his first American film - and indeed, on one particular scene, an extended car chase that instantly became a classic. The film stars Steve McQueen as a conscience-stricken lone-wolf San Francisco detective, and the chase begins with him behind the wheel of a Ford Mustang in a slow, cat-and-mouse pursuit of killers who were in a Dodge Charger. It escalates into high-speed screeches and thuds on city streets and ends in a fiery blast on a highway.


● 続き? 後は自力で英語の大海へ泳ぎ出そう。溺れても命は取られないからダイジョーV!
(古っ)
 ↓ ↓ ↓
http://nyti.ms/exYzJr


● 編集後記

『ブリット』はリアルタイムで見たわけではありませんが、単なるアクション・スターだと思っていたスティーブ・マックイーンを俳優として見直した一作です。今の目で見ると、地味に映るのかな。でも、昨今のアクション映画は現実離れしすぎていて、どーも。




posted by K.Andoh | Comment(0) | TrackBack(0) | 文化・芸術
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