2010年07月28日

カンボジアの収まらぬ怒り、クメール・ルージュ法廷


Anger in Cambodia Over Khmer Rouge Sentence
( New York Times )

For 30 years since the brutal Khmer Rouge regime was driven from power, Cambodians have lived with unresolved trauma, with skulls and bones from killing fields still lying in the open and with parents hiding the pain of their past from their children.

On Monday, Cambodia took a significant step toward addressing its harsh past with the first conviction of a major Khmer Rouge figure in connection with the deaths of 1.7 million people from 1975 to 1979.

But some survivors were distraught over what they saw as a lenient sentence, one that could possibly allow the defendant, Kaing Guek Eav, 67, commonly known as Duch, to walk free one day.

A United Nations-backed court found Duch (pronounced DOIK), the commandant of the central Khmer Rouge prison, Tuol Sleng, guilty of war crimes and crimes against humanity and sentenced him to 35 years
in prison for overseeing the torture and killing of more than 14,000 people. The court reduced that term to 19 years because of time already served and in compensation for a period of illegal military
detention.


【 まずは準備運動 】

・harsh 厳しい、苛酷な
・lenient 寛大な、大目に見る
・defendant 被告
・oversee 監督する
・compensation 償い、埋め合わせ
・detention 引き止め、拘留(動詞:detain)



【 泳ぐときには息継ぎしなくちゃ 】

For 30 years /
30年間 /

since the brutal Khmer Rouge regime was driven from power,
残虐なクメール・ルージュ体制がパワーからドライブされて以来の

Cambodians have lived with unresolved trauma,
カンボジア人は未解決のトラウマと共に生きてきた

with skulls and bones from killing fields still lying in the open
まだオープンに横たわっているキリング・フィールドからの頭蓋骨や骨と共に

and with parents hiding the pain of their past from their children.
そして彼らの過去の痛みを子供たちから隠している親たちと共に


On Monday,
月曜日に

Cambodia took a significant step toward addressing its harsh past
カンボジアはその過酷な過去に取り組むことに向かって重要な一歩を取った

with the first conviction of a major Khmer Rouge figure
主要なクメール・ルージュの人物の初の有罪判決と共に

in connection with the deaths of 1.7 million people
170万人の死との関連において

from 1975 to 1979.
1975年から1979までの


But some survivors were distraught
しかし何人かの生存者たちは取り乱した

over what they saw as a lenient sentence,
彼らが寛大な判決として見たものをめぐって

one
ひとつ

that could possibly allow the defendant,
ことによると被告を許すことができるだろう

Kaing Guek Eav, 67, commonly known as Duch,
カン・ケク・イウ、67、一般的にDuchとして知られる

to walk free one day.
一日に自由に歩くことを


A United Nations-backed court found Duch (pronounced DOIK),
国連にバックアップされた法廷はDuch(ドイクと発音される)に見出した

the commandant of the central Khmer Rouge prison, Tuol Sleng,
中央のクメール・ルージュの刑務所トゥール・スレンの司令官

guilty of war crimes and crimes against humanity
戦争犯罪と人道に対する犯罪の有罪を

and sentenced him to 35 years in prison
そして彼に刑務所の中での35年を判決した

for overseeing the torture and killing of more than 14,000 people.
1万4千人よりも多くの拷問と殺しを監督したことに対して

The court reduced that term to 19 years
法廷はその期間を19年に減らした

because of time already served
すでにサーブされた時間のために

and in compensation for a period of illegal military detention.
そして違法に軍の拘留の期間に対する償いにおいて


【 英語ってどんな海? 】

というわけで今回は、ポルポト派(クメール・ルージュ)法廷に関する英文記事です。

■ drive

「sentence」は御存知のように「文、文章」ですが、「刑の判決(を下す)」でもあります。ですから、以前にも取り上げましたが、こんな気の利いた(?)冗談もあります。

Marriage is not a word; it is a sentence.
(「結婚」は単語ではない、それは文章だ)

直訳でも意味ありげで、いいかもしれません。

「drive」の基本概念は、物事の進行を促すことです。

The heat almost drove him out of his mind.
(暑くて彼は気が狂いそうだった)

僕もです。「drive a nail」なら「釘を打つ」。確かに物事は進行しています。名詞でも使い、「a person with great drive」で「やる気のあふれた人」。もちろん免許を持っている場合は、

I'll drive you home.
(あなたを家まで追い立てよう)

と早合点して、西部劇の「cattle drive」(キャトル・ドライブ)みたいに人を牛扱いしてはいけません(基本的に)。これは「車で家まで送ってあげるよ」。英語の中心発想の「主語+他動詞+目的語」は融通無碍です。

「killing fields」(虐殺の野)は同名の映画になりました。カンボジア内戦を取材するニューヨーク・タイムズの記者とカンボジア人助手の友情の物語です。実話を下敷きにしていて、カンボジア人助手は後にニューヨーク・タイムズのカメラマンになりました。一見の価値大いにありなので、まだ見ていない人はぜひご覧あれ。

「skulls and bones」と聞けば、下にURLを引いた秘密結社を連想するわけですが、ここはそのものズバリで「頭蓋骨」と「体の骨」。「in the open」も比ゆ的に「公然と」の場合もありますが、これもズバリ「野外で、戸外で」でしょう。何しろ死者が170万人だそうですから。

http://bit.ly/dbVCCP

第2パラグラフです。「conviction」は「有罪判決」「確信、信念」。前者の動詞形が「convict」で、これは「囚人」の名詞でもあります。後者の動詞形は「convince」。

■ find

第3パラグラフです。「distraught」は「distract」(気をそらせる、心を悩ませる)の異形だそうで「取り乱して、錯乱して」。「draft」⇒「draught」というのもあります。

この段落の後半は、「allow… to walk〜」という形で「(主語によって)・・・が歩くことができるようになる」。前に取り上げました。それにしても、英語は杓子定規に書くものです。日本語はもっと柔らかい言葉だと思いますので、思いっきり柔らかく訳しました。毎日、暑いですし。

第4パラグラフです。「find」もちょっと厄介な語です。「find+目的語(O)+補語(C)」で「OがCなのに気がつく、知る」。法律用語としても用います。「OがCだと事実認定する、OにCだと評決する」。記事では、「Duch」がOに当たり、「guilty(of…)」がCに当たります。

「serve」は「仕える、務める、給仕する」など。ここは、日本語で「親分、長のお務め、ご苦労さんでございやした」という場合と同じ「お務め」ですね(厳密には、未決拘留というものでしょうが)。あれ、でも「お務め」?「お努め」?「お勤め」? まあ、いいや。弊誌は英語のメルマガなので、深入りしないことにしておきます。



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【 日本の陸に上がってみると 】

カンボジアの収まらぬ怒り、クメール・ルージュ法廷
( New York Times )

30年前に残虐なクメール・ルージュ体制が権力を追われてからも、カンボジア人は癒されないトラウマを抱えて生きてきた。キリング・フィールド(虐殺の野)の白骨は今も野ざらしにされている。親たちは過去の痛みを子供に隠している。

月曜日、カンボジアは重要な一歩を踏み出した。過酷な過去と向き合うために、クメール・ルージュの重要人物に初の有罪判決を下した。その関連の先には1975年から1979年までの170万人の死者がいる。

生存者の中には取り乱す者もいた。彼らの目に寛大な判決と映ったからだ。こんな判決では、Duchことカン・ケク・イウ被告(67歳)にいつか自由に歩ける日が来るかもしれないではないか。

国連に支援された法廷は、クメール・ルージュの中心的な刑務所だったトゥール・スレンの長官Duch(「ドイク」と読む)に戦争犯罪と人道に対する罪を認定し、1万4千人以上の拷問や殺害を監督したとして禁固35年を言い渡した。だが、法廷はその量刑を19年に減らし、これまでの服役期間と一時期、軍に違法拘束された償いも考慮した。


【 もう一度、泳ごう 】

Anger in Cambodia Over Khmer Rouge Sentence
( New York Times )

For 30 years since the brutal Khmer Rouge regime was driven from power, Cambodians have lived with unresolved trauma, with skulls and bones from killing fields still lying in the open and with parents hiding the pain of their past from their children.

On Monday, Cambodia took a significant step toward addressing its harsh past with the first conviction of a major Khmer Rouge figure in connection with the deaths of 1.7 million people from 1975 to 1979.

But some survivors were distraught over what they saw as a lenient sentence, one that could possibly allow the defendant, Kaing Guek Eav, 67, commonly known as Duch, to walk free one day.

A United Nations-backed court found Duch (pronounced DOIK), the commandant of the central Khmer Rouge prison, Tuol Sleng, guilty of war crimes and crimes against humanity and sentenced him to 35 years
in prison for overseeing the torture and killing of more than 14,000 people. The court reduced that term to 19 years because of time already served and in compensation for a period of illegal military
detention.


● 続き? 後は自力で英語の大海へ泳ぎ出そう。溺れても命は取られないからダイジョーV!
(古っ)
 ↓ ↓ ↓
http://nyti.ms/9jQuyZ


● 編集後記

映画好きなのですが、最近はもっぱらNHK・BS頼み。でも、NHKは偉大です。ハリウッドの往年のメロドラマ監督ダグラス・サークを特集したかと思うと、今度はジャッキー・チェンという下々(ゴメンナサイ!)まで面倒を見たのですから。おかげでビデオテープが溜まる一方です。そうです、アナクロな我が家では、ビデオもまだカクシャクとしています。




posted by K.Andoh | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際
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