2010年06月24日

子供の敵は成長の糧?


Can an Enemy Be a Child’s Friend?
( New York Times )

In sixth grade they were unlikely friends, the good kid and the bad one, the girl who studied and the one who smoked in the alley. They hung out; they met for lunch. They even walked home from school together, one watching, awestruck, while the other ducked into drugstores to shoplift lip gloss, cigarettes, candy.

It couldn’t last. One morning in seventh grade, a nasty note
appeared on the tough girl’s locker ― and someone told her the writer was her cautious friend.

“I would never, ever have done that,” said the friend, Bonnie
Shapiro, 45, now a mother of two in Evanston, Ill., who works as a recruiter for a design agency. “But it didn’t matter.”

Brushing aside Bonnie’s denials, the tough girl told her she was in for it. Sure enough, after school “she and her friends were outside waiting for me, and I had no one, no gang, no one there to support me,” Ms. Shapiro recalled.


【 まずは準備運動 】

・alley 路地、裏通り
・duck ひょいとかがむ、身をかわす
・shoplift 万引きする
・cautious 用心深い、慎重な
・brush ブラシ、払い落とす



【 泳ぐときには息継ぎしなくちゃ 】

In sixth grade they were unlikely friends, /
6年生において彼らはありそうもない友達だった /

the good kid and the bad one,
良い子と悪い子

the girl who studied
勉強した少女

and the one who smoked in the alley.
そして裏通りにおいて煙草を吸った少女

They hung out;
彼らはハングアウトした

they met for lunch.
彼らはランチのために会った

They even walked home from school together,
彼らは一緒に学校から家へ歩くこともした

one watching, awestruck,
一人は畏敬に打たれて見つめながら

while the other ducked into drugstores
もう一人がドラッグストアの中へひょいと入った

to shoplift lip gloss, cigarettes, candy.
リップグロスや煙草やキャンディを万引きするために


It couldn’t last.
それは続けることができなかった

One morning in seventh grade,
7年生におけるある朝に

a nasty note appeared on the tough girl’s locker ―
嫌なノートがタフな少女のロッカーの上に現れていた

and someone told her
そして誰かが彼女に言った

the writer was her cautious friend.
書き手は彼女の用心深い友達だ


“I would never, ever have done that,”
私は決して決してそれをしなかっただろう

said the friend,
友達は言った

Bonnie Shapiro, 45,
ボニー・シャピロ45

now a mother of two in Evanston, Ill.,
今イリノイ州エバンストンにおいて二児の母

who works as a recruiter for a design agency.
デザインエージェンシーのためのリクルーターとして働いている

“But it didn’t matter.”
だがそれは重要ではなかった


Brushing aside Bonnie’s denials,
ボニーの否定をわきへ払い落としながら

the tough girl told her
タフな少女は彼女に言った

she was in for it.
彼女はそれに向かって中にいる

Sure enough,
十分確かに

after school
学校の後で

“she and her friends were outside waiting for me,
彼女と彼女の友達は私を待ちながら外にいた

and I had no one, no gang, no one there
そして私はそこに誰も一人のギャングも誰も持っていなかった

to support me,”
私をサポートするための

Ms. Shapiro recalled.
シャピロさんは回想した


【 英語ってどんな海? 】

というわけで今回は、子供の成長にとって敵のような存在は必要なのかもしれないという記事です。

■ meet

「hang」は「吊るす」ですが、「hang out」で「つるむ、たむろする」。名詞の「hangout」なら、よく行くお店などの「たまり場」です。「hang around」や「hang about」なら、もっと無目的に「ぶらぶらする」。

「meet」と「see」の違いというのも厄介です。

Nice to meet you.
(お会いできて嬉しいです)

See you later, alligator. --- After a while, crocodile.
(また後で会いましょう、ワニさん)

「meet」は初めて会う場合で、「see」は2度目以降です。ちなみに、ワニさんのあいさつは韻を踏んだ、昔ながらの言葉遊びです。

「meet」は偶然に、あるいは約束して「会う」。後者が記事の例ですね。日本語の「会う」と「合う」は同源だそうですが、「meet」も目的語に要求や目的、困難などを表す語を取れます。

Does this hotel meet your expectations?
(このホテルはあなたの期待通りでしたか?)

一方の「see」は「見る」が基本ですから、「会う」と言ってももっと漠然としていて「見かける」だけのこともあります。でも、恋する二人が「付き合う、デートする」場合にも、お腹が痛くてお医者さんに「診てもらう」場合にも使います。

You should go see a doctor.
(あなたは医者に行って診てもらったほうがいい)

「awestruck」は「awe(畏怖、畏敬)に打たれて」です。

第2パラグラフです。「nasty」は「(胸が悪くなるほど)嫌な、意地の悪い、悪質な」。でも最近、話し言葉では「素晴らしい、魅力的な」といった良い意味でも使われるようです。

日本語でもあると思いますが、感情を表す言葉が真逆の意味で使われるようになるということがよくあります。例えば「terrific」は「terror」(恐怖)からも分かるように「怖い、恐ろしい」だったのですが、今では「素晴らしい、凄い」。若者のつむじ曲がりな言葉の使い方が定着する、そんな傾向があるのかもしれません。

カタカナの「タフ」もいつの間にか人の性質だけでなく、状況にも使うようになりました。英英辞書で確認してみると、最初に出ていたのが「strong and resilient」(強くて弾力性がある)。「強い、丈夫な、したたかな、手ごわい」といった感じ。

■ in

第3パラグラフです。「I would never, ever have done that,」はスラッシュ訳にあるように「私は決して決してそれをしなかっただろう」。「たとえどんなことがあっても」という仮定の含意がある、と考えると分かりやすいと思います。

動詞の「matter」は「重要だ」。重要です。

第4パラグラフです。「be in for it」は「ひどいことになる、大変なことになる」。正体不明の「it」が恐怖感を醸し出しています。

「in」はご存知の通り「中に(ある)」ですが、このイメージから口語では色々な使われ方をします。

That new restaurant is the in place to go now.
(あのレストランは今流行っている店だ)

He's in with the boss.
(彼はボスの覚えがいい)

「gang」は「ギャングの一味」で、そこから「不良仲間、ワル」。一人を言う場合は「gangster」。

さて、最初からの4パラグラフを取り上げましたが、読み物系の記事なのでつかみのエピソードだけで終わってしまいました。この後、ボニーさんはどうなったの〜?と気になる方は、元の記事を読んでくださいな。一応、記事のポイントとなる一文だけ引いておきます。

Yet new research suggests that as threatening as they may feel, antagonistic relationships can often enhance social and emotional development more than they impede it.

(だが新しい研究によれば、脅威を感じさせるような敵対的な関係であっても、子供の社会的・感情的な発達を阻害するよりも強化する場合が多いという)


【 日本の陸に上がってみると 】

子供の敵は成長の糧?
( New York Times )

6年生の時、二人は友達らしからぬ友達だった。良い子と悪い子。勉強する子と裏通りで煙草を吸う子。二人は行動を共にした。ランチのために落ち合い、学校からも一緒に帰った。だがその帰り道、一人は目を見張る。もう一人がドラッグストアにひょいと入ってはリップグロスや煙草やお菓子を万引きした。

続かなかった。7年生のある朝、陰湿なメモが万引き少女のロッカーに貼られていた。そして、書いたのは用心深いあなたの友達よと告げ口された。

「決して私が書いたんじゃありません」と話すのはボニー・シャピロさん(45歳)だ。現在、イリノイ州エバンストンに暮らす二児の母で、デザイン会社のリクルーターとして働いている。「でも、そんなことは関係なかったんです」

ボニーさんの否定に耳を傾けることなく、万引き少女は覚悟しておきなさいと予告した。果たして放課後、「彼女とその友達が外で待っていました。私には誰もいません。仲間として守ってくれるような人がいなかったんです」と、シャピロさんは振り返った。


【 もう一度、泳ごう 】

Can an Enemy Be a Child’s Friend?
( New York Times )

In sixth grade they were unlikely friends, the good kid and the bad one, the girl who studied and the one who smoked in the alley. They hung out; they met for lunch. They even walked home from school together, one watching, awestruck, while the other ducked into drugstores to shoplift lip gloss, cigarettes, candy.

It couldn’t last. One morning in seventh grade, a nasty note appeared on the tough girl’s locker ― and someone told her the writer was her cautious friend.

“I would never, ever have done that,” said the friend, Bonnie Shapiro, 45, now a mother of two in Evanston, Ill., who works as a recruiter for a design agency. “But it didn’t matter.”

Brushing aside Bonnie’s denials, the tough girl told her she was in for it. Sure enough, after school “she and her friends were outside waiting for me, and I had no one, no gang, no one there to support me,” Ms. Shapiro recalled.


● 続き? 後は自力で英語の大海へ泳ぎ出そう。溺れても命は取られないからダイジョーV!
(古っ)
 ↓ ↓ ↓
http://tinyurl.com/2ekv66p


● 編集後記

いよいよデンマーク戦!タフな試合、タフや一夜になりそうです。



posted by K.Andoh | Comment(0) | TrackBack(0) | 科学
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