2010年03月03日

五輪女子フィギュア、キム・ヨナが金メダルに輝く(2)


Kim Yu-na Wins Gold in Figure Skating
( New York Times )

Performing right after Kim’s monumental marks appeared, Asada tried to hold herself together, but her focus began to chip away as each note of Rachmaninoff’s “Bells of Moscow” played. One of her jumps - the triple flip - received a downgrade, meaning she failed to complete enough of the rotation. Then, as she prepared for a triple toe loop, her skate nicked the ice. She singled that jump. She had
landed two triple axels, but even those jumps, which are rare for women, could not help her.

When she was done, her face appeared blank. She and Kim had been rivals since they were junior skaters, with all their previous performances building up to these Games. Here, Asada was thought to be the only skater who could challenge Kim for the gold medal.

“I did everything I can,” Asada said. “To complete both triple axels well at the Olympics was one good thing about my performance. But I am not happy with the rest of my performance. I do feel regretful.”


【 まずは準備運動 】

・monumental 記念碑(monument)の
・previous 先の、前の、以前の
・regretful 悔やんで、残念な(名詞:regret)



【 泳ぐときには息継ぎしなくちゃ 】

Performing /
パフォーマンスするので

right after Kim’s monumental marks appeared, /
キムの記念碑的な得点が現れた直後に

Asada tried to hold herself together,
浅田は彼女自身を合わせて保つことを努めた

but her focus began to chip away
しかし彼女の集中は削り落とされ始めた

as each note of Rachmaninoff’s “Bells of Moscow” played.
ラフマニノフのモスクワの鐘のそれぞれの音がプレーされるにつれ

One of her jumps - the triple flip - received a downgrade,
彼女のジャンプのひとつのトリプルフリップが格下げを受けた

meaning
意味している

she failed to complete enough of the rotation.
彼女は回転の十分を完成することができなかった

Then,
そして

as she prepared for a triple toe loop,
彼女がトリプルトーループを準備したときに

her skate nicked the ice.
彼女のスケートは氷を切り込んだ

She singled that jump.
彼女はそのジャンプをシングルにした

She had landed two triple axels,
彼女はふたつのトリプルアクセルを着地していた

but even those jumps,
しかしそれらのジャンプさえもが

which are rare for women,
女性には珍しい

could not help her.
彼女を助けることはできなかった


When she was done,
彼女が終えたときに

her face appeared blank.
彼女の顔は空白のようだった

She and Kim had been rivals
彼女とキムはライバルだった

since they were junior skaters,
彼らがジュニアスケーターだったとき以来

with all their previous performances
すべての彼らの以前のパフォーマンスを伴って

building up to these Games.
このオリンピックに高まっていく

Here,
ここに

Asada was thought
浅田は考えられた

to be the only skater
唯一のスケーターであると

who could challenge Kim for the gold medal.
金メダルを求めてキムに挑戦できる


“I did everything I can,”
私は私ができるすべてをした

Asada said.
浅田は言った

“To complete both triple axels well at the Olympics
オリンピックで両方のトリプルアクセルをよく完成させることは

was one good thing about my performance.
私のパフォーマンスについてのひとつのよいことだった

But I am not happy with the rest of my performance.
しかし私のパフォーマンスの残りにおいてはハッピーではない

I do feel regretful.”
私は本当に悔しく感じる

※doはfeelの強意です


【 英語ってどんな海? 】

というわけで今回は、前号の続きです。3月3日にも相応しいかと。

■ chip

hold oneself togetherは「冷静さを保つ、正気を保つ」

chipは「木のかけら、木っ端、薄片」。動詞で「薄く切る、削る」。こんな言葉があります。

He is a chip off the old block.
(彼は父親そっくりだ)

old blockは「古い木の塊」です。前回のshow同様、自動詞としても使います。playも「演奏される、上演される」という受身の意味なのですから、英語は融通が利きます。

What's playing at the movie theater?
(映画館では何をやっていますか)

nickは「小さな傷、刻み目、切り込み」。動詞で「切り込む、食い込む、刻み目をつける」

動詞のsingleは通常、single outといった形で「選抜する」ですが、ここではジャンプを「シングル(1回転)にする」。これも英語の自在さでしょうか。

真央ちゃんは望んで1回転にしたわけではありません。でも、英語はこう書くのですね。主体の行動が対象にどんな影響を与えるか。S-V-O文型が英語世界の中心的発想です。次の、even those jumps … could not help herなどもその典型です。日本語ではどうでしょうか。

■ blank

第2パラグラフです。blankは「空白、白紙(の)」。draw a blankは「白紙を引く」、転じて「失敗する、思い出せない」

「挑戦」のchallengeはこのように動詞でも使いますが、時事英語では「異議を唱える」という意味が重要です。

couldとwas(were)able toの違いが厄介です。下の文法書を引いて、簡単に復習しておきましょう。

過去における能力・可能性だけを表す場合は両方とも使えるが、現実に何か単一の行為・動作を実行した場合には、was able toしか使えない。

He could swim, so he was able to reach the shore when the boat overturned.
(彼は泳ぐことができたので、船が転覆したときに岸まで泳ぎ着けた)

但し、否定文では動作が行われなかったのだから、couldとwas able toの差は問題にならない。

・・・この否定文の理屈がいまいちよく分からないので、宿題にしておきます。


【 日本の陸に上がってみると 】

五輪女子フィギュア、キム・ヨナが金メダルに輝く
( New York Times )

自分が演じる直前に、キム・ヨナの歴史的な得点が出ている。浅田は自分を見失わないようにしたが、集中の糸は切れ始める。ラフマニノフの「モスクワの鐘」の調べが響く中、ジャンプのひとつ、3回転フリップが減点される。回転不足という失敗だった。そして3回転トーループに備えたとき、スケート靴が氷を引っかく。ジャンプは1回転になった。それまでに2度のトリプルアクセル(3回転半)を決めていたが、女子には珍しいそのジャンプでさえ彼女を救うことはできなかった。

演技が終わったとき、その表情はうつろに見えた。彼女とキム・ヨナはジュニア時代からライバルとして戦ってきた。これまでのすべての演技の積み重ねがこの五輪だった。ここでは、浅田だけが金メダルをかけてキム・ヨナと争えるスケート選手だと考えられていた。

「できることはすべてやりました」と浅田は言った。「2つのトリプルアクセルを五輪という舞台でうまくできたことが、私の演技のよかった点です。でも、残りの演技には不満です。悔しくて仕方ありません」


【 もう一度、泳ごう 】

Kim Yu-na Wins Gold in Figure Skating
( New York Times )

Performing right after Kim’s monumental marks appeared, Asada tried to hold herself together, but her focus began to chip away as each note of Rachmaninoff’s “Bells of Moscow” played. One of her jumps - the triple flip - received a downgrade, meaning she failed to complete enough of the rotation. Then, as she prepared for a triple toe loop, her skate nicked the ice. She singled that jump. She had landed two triple axels, but even those jumps, which are rare for women, could not help her.

When she was done, her face appeared blank. She and Kim had been rivals since they were junior skaters, with all their previous performances building up to these Games. Here, Asada was thought to be the only skater who could challenge Kim for the gold medal.

“I did everything I can,” Asada said. “To complete both triple axels well at the Olympics was one good thing about my performance. But I am not happy with the rest of my performance. I do feel regretful.”


● 続き? 後は自力で英語の大海へ泳ぎ出そう。溺れても命は取られないからダイジョーV!
(古っ)
 ↓ ↓ ↓
http://tinyurl.com/yfjyb5p


● 編集後記

戦いを終えた真央ちゃんのインタビューを読みました。最後の最後にミスしてしまったのは、まだ終わっていないのに「このジャンプを跳べば高得点がもらえる」と考えてしまったからだと振り返っていました。

それから、難度の高い技が正当に評価されていないのではないかという採点のの問題についても言及していました。素人なので専門的なことはともかく、アジアの選手の美しさはよく分かりました。

カナダのロシェット選手は筋肉質、米国のフラット選手はポッチャリ系。それに対して、キム・ヨナ選手にせよ真央ちゃんにせよ、体が柔らかくてすらっとしていて、手足も長い。フィギュアってこういう体型が映えるんだなあと、女性らしさが存分に発揮された演技にすっかり魅了されたのでした。



posted by K.Andoh | Comment(2) | TrackBack(0) | スポーツ
この記事へのコメント
はじめまして!

何を思ったか、35歳にして英語に目覚め、
今年からコツコツと勉強を始めたものです。

何からはじめればよくわからず、とりあえずは、
英単語を覚え、文法も大事だろうと高校の
参考書を買ってきては読み進めているところです。

最終目標は、原書でビジネス書を読めること
においているのですが、その過程として英字
新聞を読むのが良かろうということで、ネッ
トでお手ごろな英字新聞に関するサイトを探
しているときに、こちらのサイトへたどり着
いたのでした。

掲載されている記事はお手ごろな長さで、訳
されているだけではなく、単語等の解説など
もされているので非常にわかりやすく、楽し
めるだけでなく勉強にもなるということで勝
手ながら重宝させていただいています。

しかし!本当に難しい・・・。かれこれ10本ぐ
らい記事を読ませていただき、何度も読んで
英文の構造を理解するよう勤めているのです
が、新しい記事になるとさっぱり読めません・・・。

まあ、二ヶ月ほど仕事の合間に勉強したぐら
いでスラスラ読めるわけがないのですが、逆
に「本当に時間をかけ、勉強すれば読めるよ
うになるのだろうか・・・」という不安が日に
日に大きくなるのも確かです。

K.Andoh 様がプロフで書いていらっしゃるよ
うに、英字新聞が読めるという感覚になった
のに2〜3年くらいかかったといっておられま
したが、じゃあ、一体俺はどれだけかかるの
かと疑問に思ったり、勉強しても時間の無駄
なんじゃ・・・なんて思ったりしている今日こ
の頃です。

グチっぽくなってすみません。

でも、選ばれている記事はどれも面白く、日
本の新聞だったら読まないような内容のもの
も含まれており、非常に新鮮で楽しませてい
ただいているということで、これからもめげ
ずに読ませていただきます!と、僭越ながら
これからも面白い記事の掲載を楽しみにさせ
ていただきます!
Posted by hermes at 2010年03月07日 15:13
hermesさん。
大作のコメントをありがとうございます!
僕は頭の出来が悪いので2〜3年かかったと思いますが、出来のいい立花隆さんは、どんな外国語でも3ヶ月ぐらいみっちりやれば何とか読めるようになると、どこかに書いていました(スゴイですねえ)。
ですので、その中間あたりを目指してくださいな。
僕も本格的に始めたのは30前でしたから、35ならまだまだ大丈夫ですよ。
Posted by K.Andoh at 2010年03月09日 02:42
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