2009年11月26日

人間はマラソンのために作られた


The Human Body Is Built for Distance
( New York Times )

Does running a marathon push the body further than it is meant to go?

The conventional wisdom is that distance running leads to
debilitating wear and tear, especially on the joints. But that
hasn’t stopped runners from flocking to starting lines in record numbers.

The scientific evidence supports the notion that humans evolved to be runners. In a 2007 paper in the journal Sports Medicine, Daniel E. Lieberman, a Harvard evolutionary biologist, and Dennis M. Bramble, a biologist at the University of Utah, wrote that several characteristics unique to humans suggested endurance running played an important role in our evolution.

Most mammals can sprint faster than humans ― having four legs gives them the advantage. But when it comes to long distances, humans can outrun almost any animal. Because we cool by sweating rather than panting, we can stay cool at speeds and distances that would overheat other animals. On a hot day, the two scientists wrote, a human could even outrun a horse in a 26.2-mile marathon.


【 まずは準備運動 】

・conventional 因習的な、慣習的な
・wisdom 知恵、分別
・debilitate 衰弱させる
・joint 接合、関節
・flock 群がる、集まる
・pant あえぐ、息切れする



【 泳ぐときには息継ぎしなくちゃ 】

Does running a marathon push the body further /
マラソンを走ることはより遠くへ体を押すのか /

than it is meant to go? /
それが行くように意図されているよりも /


The conventional wisdom is /
因習的な知恵は・・・だ /

that distance running leads to debilitating wear and tear, /
距離走りは衰弱させる摩滅へ導く /

especially on the joints. /
特に関節に /

But that hasn’t stopped runners from flocking to starting lines /
しかしそれはランナーをスタートラインに集めることを止めなかった /

in record numbers. /
記録的な数字において /


The scientific evidence supports the notion /
科学的な証拠は考えを支持する /

that humans evolved to be runners. /
人間はランナーになるために進化した /

In a 2007 paper in the journal Sports Medicine, /
スポーツ・メディシン誌の中の2007年の論文の中で /

Daniel E. Lieberman, /
ダニエル・E・リーバーマンは /

a Harvard evolutionary biologist, /
ハーバードの進化の生物学者 /

and Dennis M. Bramble, /
そしてデニス・M・ブランブルは /

a biologist at the University of Utah, /
ユタ大学の生物学者 /

wrote /
書いた /

that several characteristics unique to humans /
人間にユニークな幾つかの特徴は /

suggested /
示した /

endurance running played an important role in our evolution. /
耐久走りは私たちの進化において重要な役割を演じた /


Most mammals can sprint faster than humans ― /
ほとんどの哺乳類は人間より速く疾走する /

having four legs gives them the advantage. /
4つの脚を持っていることが彼らにアドバンテージを与える /

But when it comes to long distances, /
しかし距離走りのことになると /

humans can outrun almost any animal. /
人間はほとんどどんな動物よりも速く走れる /

Because we cool by sweating rather than panting, /
なぜなら私たちは発汗やあえぎによって冷えるからだ /

we can stay cool at speeds and distances /
私たちはスピードや距離で冷えたままにいられる /

that would overheat other animals. /
他の動物を過熱するだろう /

On a hot day, /
暑い日に /

the two scientists wrote, /
2人の科学者は書いた /

a human could even outrun a horse in a 26.2-mile marathon. /
人間は26.1マイルのマラソンにおいて馬よりも速く走れるだろう /


【 英語ってどんな海? 】

というわけで今回は、この季節に相応しいスポーツと人類との意外な関係を扱った記事を。

■ go

いきなり困りました。最初の文です。基本単語からなる一文なのに、全体の意味がはっきりしません。マラソンは過酷なスポーツだから、pushは「強いる」なのか。代名詞は何を指しているのか。英文読解の鍵の一つです。間違えると迷子になります。goするというitは、a marathonなのか、the bodyなのか。

でも、文章というのは有機的にできているもの。それに、この文は疑問文。そのうち答えらしきものが出てくるはずです。このモヤモヤを念頭に読み進みます。

果たして、人間はマラソン向きの体に進化(evolve)した存在だというのが記事の趣旨でした。それにしても、the bodyがgoです。「行く、進む、去る・・・」。どんな訳語を当てればいいのやら。

Can I order a pizza to go?

足のあるピザではありません。「ピザのテイクアウトはできますか?」

Dollars go anywhere.

金は天下の回りものとは言いますが、「ドルはどこでも通用する」

The roof went.

台風等で飛ばされたときに使っていいのかな、「屋根がつぶれた」

・・・I'm going too far?

■ wear and tear

wear(着ている)は「すり減らす、疲れさせる(こと)」。tearは「涙」のティアではなくて、テアと発音して「引き裂く、分裂させる(こと)」。韻を踏んだ表現で、「損傷、消耗、すり切れ」。

stop A from 〜ingは「Aが〜するのを妨げる」でしたね。

■ when it comes to…

when it comes to… は、「・・・のことになると、〜に関して言えば」。よく使われます。goではなくてcomeです。goだと、遠くへ行ってしまいそうです。ですから、「タカシ、ご飯の時間よ〜!」とお母さんに呼ばれたタカシ君が、英語で「いま行きます!」と返事をする場合は、

I'm going! ではなくて、I'm coming! になります。

endurance runningは(long)distance runningの言い換えですね。enduranceはendure(耐える、長時間我慢する)の名詞形。

outrunは「(競走で)〜より速く走る,走って〜を負かす」。「〜より頭がいい、出し抜く」のoutsmartや「〜より数で勝る」のoutnumberなど、接頭辞に
out-が付いた単語も最初は不思議な感じがしたものですが、慣れると分かりやすくなると思います。

記事の内容について若干補足しておきますと、長距離走の能力を身につけた人間は、短距離しか走れずにバテた動物を捕まえて生活してきた存在なのだと。

それなのに、マラソンで怪我をする人が多いのは、過剰なトレーニングやクッションつきのハイテク・シューズのせいだそうです。ですので、平底の靴、たとえば草履やサンダルなどをきちんと履いて走れば大丈夫だそうです(自己責任でお願いします)。


【 日本の陸に上がってみると 】

人間はマラソンのために作られた
( New York Times )

マラソンを走ることによって、その体は本来の機能を超えて飛躍することができるのか。

世間一般の常識では、長距離走は金属疲労的な損傷を関節を中心にもたらす。だがそれでも、市民ランナーたちはためらうことなく記録的な数でスタートラインに集結する。

科学的な証拠が裏付けるのは、人間は走るために進化してきたという考えだ。2007年のスポーツ・メディシン誌の論文の中で、ハーバード大学の進化生物学者ダニエル・E・リーバーマン氏とユタ大学の生物学者デニス・M・ブランブル氏は、人間だけに備わった幾つかの特徴には、長距離走が人類の進化に重要な役割を果たしたことが示されていると書いた。

大半の動物は、短距離では人間より速く走れる。4本足というのが利点となる。だが長距離ということになれば、人間はほぼどんな動物をも凌ぐ。あえぐような呼吸ではなく発汗によって体を冷やすので、私たちは他の動物ならオーバーヒートしかねない速度や距離で走っても低い体温を保てるからだ。暑い日の42.195キロのマラソンでも人間は馬に勝つことが可能だと、2人の科学者は書いた。


【 もう一度、泳ごう 】

The Human Body Is Built for Distance
( New York Times )

Does running a marathon push the body further than it is meant to go?

The conventional wisdom is that distance running leads to
debilitating wear and tear, especially on the joints. But that hasn’t stopped runners from flocking to starting lines in record numbers.

The scientific evidence supports the notion that humans evolved to be runners. In a 2007 paper in the journal Sports Medicine, Daniel E. Lieberman, a Harvard evolutionary biologist, and Dennis M. Bramble, a biologist at the University of Utah, wrote that several characteristics unique to humans suggested endurance running played an important role in our evolution.

Most mammals can sprint faster than humans ― having four legs gives them the advantage. But when it comes to long distances, humans can outrun almost any animal. Because we cool by sweating rather than panting, we can stay cool at speeds and distances that would overheat other animals. On a hot day, the two scientists wrote, a human could even outrun a horse in a 26.2-mile marathon.


● 続き? 後は自力で英語の大海へ泳ぎ出そう。溺れても命は取られないからダイジョーV!
(古っ)
 ↓ ↓ ↓
http://tinyurl.com/ybq46ln


● 編集後記

マラソンは好きですか?僕は嫌いです。苦しみながらただ走るだけなのに、どこが面白いのか。かねがね不思議に思っていたので、興味深い記事でした。ただ、五輪のマラソンや駅伝などは飽きずに見ていたりします。妙なものです。



posted by K.Andoh | Comment(0) | TrackBack(0) | 科学
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