2009年10月29日

フィリピン、避妊普及法案で国論二分


Bill to Increase Access to Contraception Is Dividing Filipinos
( New York Times )

Gina Judilla already had three children the first time she tried to terminate a pregnancy. “I jumped down the stairs, hoping that would cause a miscarriage,” she said. The fetus survived and is now an 8-year-old boy.

Three years later, pregnant again, she drank an herbal concoction that was supposed to induce abortion. That, too, failed.

What drove Ms. Judilla, a 37-year-old manicurist, to such extreme measures is a story of personal tribulation familiar to many Filipino women. She and her unemployed husband are very poor ― barely able to buy vitamins for their youngest child, let alone send more than two of their older children to school.

Abortion is illegal in the Philippines. Birth control and related health services have long been available to those who can afford to pay for them through the private medical system, but 70 percent of the population is too poor and depends on heavily subsidized care. In 1991, prime responsibility for delivering public health services shifted from the central government to the local authorities, who have broad discretion over which services are dispensed.


【 まずは準備運動 】

・terminate 終わらせる、終わる
・fetus 胎児
・herbal 草の、薬草の(herb:ハーブ)
・concoction 混成、調合
・induce 引き起こす、誘発する
・tribulation 苦難、試練



【 泳ぐときには息継ぎしなくちゃ 】

Gina Judilla already had three children /
Gina Judillaはすでに3人の子どもを持っていた /

the first time she tried to terminate a pregnancy. /
初めて彼女が妊娠を終わらせようとしたときに /

“I jumped down the stairs, /
私は階段を飛び降りた /

hoping that would cause a miscarriage,” /
それが流産を引き起こすだろうことを願って /

she said. /
彼女は言った /

The fetus survived /
胎児は生き延びた /

and is now an 8-year-old boy. /
そしていま8歳の少年だ


Three years later, pregnant again, /
3年後再び妊娠した

she drank an herbal concoction /
彼女はハーブの調合を飲んだ

that was supposed to induce abortion. /
流産を引き起こすことになっていた /

That, too, failed. /
それもまた失敗した /


What drove Ms. Judilla, a 37-year-old manicurist, /
さん37歳のマニキュア師のさんを駆り立てるものは /

to such extreme measures /
そのような極端な手段に /

is a story of personal tribulation /
個人的な苦難の物語だ /

familiar to many Filipino women. /
多くのフィリピンの女性に親しい /

She and her unemployed husband are very poor ― /
彼女と彼女の失業中の夫はとても貧しい /

barely able to buy vitamins for their youngest child, /
彼女たちの最も若い子どものためにかろうじてビタミンを買うことができる /

let alone send more than two of their older children to school. /
まして彼女たちの年上の子ども2人より多くを学校へ送ること /


Abortion is illegal in the Philippines. /
中絶はフィリピンでは違法だ /

Birth control and related health services /
出産制限そして関連した健康サービスは /

have long been available to those /
長く人々に入手された /

who can afford to pay for them /
それらのために支払う余裕がある /

through the private medical system, /
民間の医療システムを通じて /

but 70 percent of the population is too poor /
しかし人口の70パーセントはあまりにも貧しい /

and depends on heavily subsidized care. /
そして重く補助金を受けたケアに頼った /

In 1991, /
1991年に /

prime responsibility for delivering public health services /
公的な健康サービスを配るための主要な責任は /

shifted from the central government to the local authorities, /
中央政府から地方の権威に移った /

who have broad discretion /
広い自由裁量を持つ /

over which services are dispensed. /
その上でサービスが分配される /


【 英語ってどんな海? 】

世界には、少子化に悩む国もあれば、人口増に悩む国もあり。というわけで今回は、カトリックのお国柄ゆえ人口抑制策もなかなか採れないというフィリピンの記事を。

■ contraception

contraceptionは、contra+conceptionという語で「避妊(法)」です。
contra-は「反対、逆」の意の接頭辞。conが取れちゃっていますが、
conceptionには「概念、構想」と「妊娠、受胎」の意味があります。

動詞形がconceiveで、この名詞形にはconcept(コンセプト、概念)もあるわけです。

pregnancyは「妊娠」。形容詞がpregnantで、pregnant with meaning(含蓄のある)といった言い方もします。表面には現れてはいないけれど、中に大事なものが入っているというイメージですから分かりやすいですね。

miscarriageは、mis+carriageという語で「流産」です。mis-が「誤った」の意の接頭辞。carriageが「運搬、乗り物」ですが、「妊娠」の意味では使いません。動詞形のmiscarryは「流産する」ので、「運ぶ」のcarryが「妊娠している」場合もあります(何かヘンな説明だなあ)。

miscarriageの同意語がabortionで、こちらは「人工流産、妊娠中絶」という色合いが強くなります。これらの語は、日本語の「流産」同様、進行中の物事が中止になるという場合にもよく使われます。

be supposed to do〜は「〜することになっている」「〜することが期待されている」。自分の意志ではなく他人の意志によって、または周囲の状況や物事の性質上、というのがポイントです。

■ let alone

Let me alone! と言えば、「私をひとりにしておいて!」「ほっといて!」。let alone… というイディオムは、「・・・はもちろん、まして(・・・ない)、・・・は言うまでもなく」。ちょっと意味が掴みにくいでしょうか。

He can't afford beer, let alone whisky.
(彼はウイスキーはもちろん、ビールを買う余裕もない)

ビールを買うお金もないのですから、もっと高いウイスキーはほっておくしかないですね。そういう形でウイスキーに話の焦点を当てるイディオムだと考えると分かりやすいかもしれません。

■ subsidize

第3パラグラフにcan afford to pay for… という形で、affordが出てきました。「(金・時間の)余裕がない」。ですから、先の例文も、

He can't afford to buy a beer.

という形もOKです。

subsidizeは「補助金を払う、補助金を出して支援する」。その補助金が
subsidyです。

「配達する」のdeliverには、幅広い意味があります。「救う、 解放する、(演説を)する、(打撃を)加える、(ボールを)投げる、出産する、(約束・願望などを)果す、(業務を)遂行する」。ここでは最後の意味で使われています。

dispenseは「分配する、実施する」で、deliverの繰り返しを避けるために用いられているのかもしれません。dispense with… がなぜ「・・・をなしで済ます、不要にする」になるのかは、次回出てきたときに調べてみます^^;

discretionは「行動・判断・選択の自由、(自由)裁量、思慮分別、慎重」と、ちょっと難しい語ですが、このへんはみな時事英語に必須の単語です。


【 日本の陸に上がってみると 】

フィリピン、避妊普及法案で国論二分
( New York Times )

Gina Judillaさんにはすでに3人の子どもがいたが、初めて中絶を試みた。「流産できればと思って、階段から飛び降りたんです」と、彼女は言った。胎児は生き延びて、今は8歳の男の子だ。

3年後に再び妊娠した彼女は、薬草の調合物を飲んだ。流産を引き起こすとされるものだが、これも失敗した。

37歳のマニキュア師であるJudillaさんをそうした極端な手段に駆り立てる艱難辛苦の身の上話は、フィリピン人女性の多くにとっておなじみのものだ。彼女と失業中の夫はとても貧しく、いちばん下の子にビタミン剤を買うこともままならない。もちろん、学校にやれるのも上の2人の子どもだけ。

フィリピンでは人工妊娠中絶は違法だ。産児制限と関連医療サービスを利用できるのは、これまでずっと民間の医療機関に費用を支払える人たちだった。だが、人口の70パーセントは極貧状態で、彼らは多額の補助金で成り立つ医療に頼っている。1991年、公的医療サービスを提供する主要な責任は中央政府から地方自治体に移され、その広範な裁量にサービス展開の仕方は委ねられた。


【 もう一度、泳ごう 】

Bill to Increase Access to Contraception Is Dividing Filipinos
( New York Times )

Gina Judilla already had three children the first time she tried to terminate a pregnancy. “I jumped down the stairs, hoping that would cause a miscarriage,” she said. The fetus survived and is now an 8-year-old boy.

Three years later, pregnant again, she drank an herbal concoction that was supposed to induce abortion. That, too, failed.

What drove Ms. Judilla, a 37-year-old manicurist, to such extreme measures is a story of personal tribulation familiar to many Filipino women. She and her unemployed husband are very poor ― barely able to buy vitamins for their youngest child, let alone send more than two of their older children to school.

Abortion is illegal in the Philippines. Birth control and related health services have long been available to those who can afford to pay for them through the private medical system, but 70 percent of the population is too poor and depends on heavily subsidized care. In 1991, prime responsibility for delivering public health services shifted from the central government to the local authorities, who have broad discretion over which services are dispensed.


● 続き? 後は自力で英語の大海へ泳ぎ出そう。溺れても命は取られないからダイジョーV!
(古っ)
 ↓ ↓ ↓
http://tinyurl.com/yf9mro2


● 編集後記

一日遅れの配信です。昨日は、パソコンのブラウザが起動しなくなり、その修復に時間を取られてしまいました。ブラウザにはFirefoxを使っています。プロファイルの不具合が原因らしいのですが、突然壊れたりするものなんですかねえ。



posted by K.Andoh | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際
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