2009年10月26日

「車に敬礼せよ」中国の奇妙な規則


Salute All Cars, Kids. It’s a Rule in China.
( New York Times )

All the students at Luolang Elementary School, a yellow-and-orange concrete structure off a winding mountain road in southern China, know the key rules: Do not run in the halls. Take your seat before the bell rings. Raise your hand to ask a question.

And oh, yes: Salute every passing car on your way to and from school.

Education officials promoted the saluting edict to reduce traffic accidents and teach children courtesy. Critics, who have posted thousands of negative comments about the policy on China’s electronic bulletin boards, beg to differ. “This is just pitiful,” wrote one in a post last year. Only inept officials would burden children with such a requirement rather than install speed bumps, others insisted.

This is hardly the only nation where local bureaucrats sometimes run a bit too free. But in China, where many local officials are less than well trained and only the party can eject them from office, local governments’ dubious edicts are common enough that skewering them has become a favorite pastime of China’s Web users. Even the state-run media join in, although they rarely report who was behind the rules or suggest that they indicate a lack of competence to govern.


【 まずは準備運動 】

・wind 曲がる(発音は「ワインド」で、風のwindじゃありませんよ)
・pitiful 哀れをもよおす、かわいそうな(pity:哀れみ、同情)
・inept 不適切な、能力に欠ける
・eject 外に出す、追い出す
・skewer 串(に刺す)、攻撃する、批判する



【 泳ぐときには息継ぎしなくちゃ 】

All the students at Luolang Elementary School, /
Luolang小学校のすべての生徒は /

a yellow-and-orange concrete structure /
黄色とオレンジ色のコンクリートの構造 /

off a winding mountain road in southern China, /
南中国で曲がりくねった山の道から離れた /

know the key rules: /
重要なルールを知っている /

Do not run in the halls. /
廊下では走るな /

Take your seat before the bell rings. /
ベルが鳴る前に席に着け /

Raise your hand to ask a question. /
質問をするためにあなたの手を上げよ /


And oh, yes: /
そしてああそうだ /

Salute every passing car /
すべての通り過ぎる車に敬礼せよ /

on your way to and from school. /
学校へのそして学校からのあなたの道の上で /


Education officials promoted the saluting edict /
教育当局は敬礼命令をプロモートした /

to reduce traffic accidents /
交通事故を減らすために /

and teach children courtesy. /
そして子どもたちに礼儀作法を教えるために /

Critics, /
批判者たちは /

who have posted thousands of negative comments about the policy /
その政策について何千もの否定的なコメントを投稿した /

on China’s electronic bulletin boards, /
中国の電子掲示板に /

beg to differ. /
異なることを請う /

“This is just pitiful,”/
これはただかわいそうだ /

wrote one in a post last year. /
昨年投稿の中のひとつが書いた /

Only inept officials would burden children /
不適切な役人たちだけが子どもたちに重荷を負わせるだろう /

with such a requirement /
そのような要求で /

rather than install speed bumps,
スピードバンプをインストールするよりはむしろ /

others insisted. /
その他のものが主張した /


This is hardly the only nation /
これはほとんど唯一の国ではない /

where local bureaucrats sometimes run a bit too free. /
地方の官僚たちが時々ちょっとあまりにも自由に走る /

But in China, /
しかし中国では /

where many local officials are less than well trained /
多くの地方の役人たちが十分より少なく訓練されている /

and only the party can eject them from office, /
そして党だけが彼らをオフィスから追い出すことができる /

local governments’ dubious edicts are common enough /
地方の政府の怪しい命令は十分にありふれているので /

that skewering them has become a favorite pastime /
それらを串刺しにすることはお気に入りの娯楽になった /

of China’s Web users. /
中国のネットユーザーたちの /

Even the state-run media join in, /
国営のメディアでさえも中に加わった /

although they rarely report who was behind the rules /
彼らがそのルールの背後に誰がいるかをリポートすることは滅多にないが /

or suggest that they indicate a lack of competence to govern. /
あるいはそれらが統治する能力の欠如を指し示していることを示唆する /


【 英語ってどんな海? 】

中国の地方官僚の腐敗ぶりはよく取り上げられますが、トンデモ規則も多いようです。というわけで、今回はそんな記事を。

■ salute

saluteは「敬礼(する)、礼砲、敬意を表する」。軍人さんなどが右手を額のところに掲げる挨拶ですね。記事にあった写真では、子どもたちが楽しそうにやっていました。

hallはご存知の通り「ホール、会館」ですが、米国では「廊下」(hallway)を指す場合も多いです。

学校で授業の開始などを告げるbellは、「チャイム」と訳したほうがいいですよね。chime(チャイム)は、鐘(bell)の音のような音を出す装置、またはその音。

■ courtesy

edictは「布告、命令、勅令」。ちょっとなじみのない語かもしれませんが、権力によって発せられた法的な効力を持った命令といった感じでしょう。

courtesyは「礼儀、礼儀正しい言葉・行為」です。また、「優遇、厚意」の場合もあります。(by)courtesy of the author と言えば、「著者の厚意によって」記事の転載をしてもOKですよ、などという意味です。無料のサービスなども場合も用います。

bulletin boardのbulletinは、「公報、告示、(新聞・テレビなどの)ニュース速報」ですので、全体で「掲示板」(イギリス英語では、notice board)。インターネット全盛時代ですので、これだけで「ネット掲示板」にもなります。

begは「請う、頼む」で、I beg your pardon. と言えば、「あなたの許しを請う」ですから、「すいません」。

I beg to differ with you.
(失礼ですが同意しかねます)

そのまま訳せば、「あなたと異なることを請う」。英語に、agree to
disagreeという表現があります。「意見を異にするということで意見が一致する」。「違い」を尊重するというのは、英語文化の建前(?)なのですね。

bumpは「ドカン、ドスン」という「衝突(する)、揺れ(る)」のことで、そういう事態を引き起こす道路の「隆起、でこぼこ」でもあります。speed bumpは「(車の速度を落とさせるための)道路上の段差」です。

■ dubious

第3パラグラフのrunは自動詞ですが、物事を動かす、つまり「運転、運営」の意味、あるいは、補語(ここではfree)を伴って「(ある状態に)なる、変わる」のどっちかです(どっちかって^^;)。まあ、要するに、地方官僚
(local bureaucrats)が「自由にやりすぎる」ということで、スピードを出す車も多いようですから、「走る」の意味も掛けているのでしょう。

dubiousは「疑わしさ(doubt)を感じる、引き起こす、(意味や価値が)よく分からない、うさんくさい」。これと紛らわしいのが「率直でない、正道を外れた、曲がりくねった」のdeviousで、こちらはdeviate(道からそれる)との連想で覚えちゃいましょう。


【 日本の陸に上がってみると 】

「車に敬礼せよ」中国の奇妙な規則
( New York Times )

中国南部の曲がりくねった山道沿い、黄色とオレンジのコンクリート造りの校舎で学ぶLuolang小学校の生徒は皆、基本的な規則を心得ている。廊下を走らないこと。チャイムが鳴る前に席に着くこと。質問するときは手を上げること。

忘れてはいけないのがもう一つあった。学校の行き帰りに車が通り過ぎたら、必ず敬礼すること。

教育関係者はこの敬礼の規則を交通事故を減らすためと、子どもたちに礼儀作法を教えるために推進した。ただ残念ながら、批判者の間からこの政策に対する何千もの否定的なコメントが中国の電子掲示板に寄せられた。「何とも気の毒な話だ」と昨年のコメントにはあった。無能な役人ばかりだから、道路の段差を設けるかわりに子どもたちにそんな要求を課すのだろう、といった主張も目立った。

地方官僚にたまさかの暴走を許す唯一の国というわけではない。だが中国では、地方役人の多くが十分な訓練を受けておらず、彼らを役職から外せるのも党だけだ。地方政府が発する面妖な規則は珍しくないので、それを攻撃することが中国のネットユーザーの格好の気晴らしになっている。国営メディアもその輪に加わるが、規則の制定に関わった人物について報じることや、統治能力の欠如の表れだと指摘することは滅多にない。


【 もう一度、泳ごう 】

Salute All Cars, Kids. It’s a Rule in China.
( New York Times )

All the students at Luolang Elementary School, a yellow-and-orange concrete structure off a winding mountain road in southern China, know the key rules: Do not run in the halls. Take your seat before the bell rings. Raise your hand to ask a question.

And oh, yes: Salute every passing car on your way to and from school.

Education officials promoted the saluting edict to reduce traffic accidents and teach children courtesy. Critics, who have posted thousands of negative comments about the policy on China’s electronic bulletin boards, beg to differ. “This is just pitiful,” wrote one in a post last year. Only inept officials would burden children with such a requirement rather than install speed bumps, others insisted.

This is hardly the only nation where local bureaucrats sometimes run a bit too free. But in China, where many local officials are less than well trained and only the party can eject them from office, local governments’ dubious edicts are common enough that skewering them has become a favorite pastime of China’s Web users. Even the state-run media join in, although they rarely report who was behind the rules or suggest that they indicate a lack of competence to govern.


● 続き? 後は自力で英語の大海へ泳ぎ出そう。溺れても命は取られないからダイジョーV!
(古っ)
 ↓ ↓ ↓
http://tinyurl.com/yzxylyq


● 編集後記

昨夜、コンビニでおでんを買ったのですが、帰宅して容器を開けたら、おつゆが全然入っていませんでした!新米の店員だったにせよ、信じられない不手際です。しかも、だしの美味しさを喧伝している例の店なのです。もちろん、おつゆの入ったおでんと交換しに行きましたが、しばし絶望的な気分になりました。



posted by K.Andoh | Comment(0) | TrackBack(0) | 国際
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