2009年08月27日

かつて蔑まれた職に群がる日本の女性たち


Young Japanese Women Vie for a Once-Scorned Job
( New York Times )

The women who pour drinks in Japan’s sleek gentlemen’s clubs were once shunned because their duties were considered immodest: lavishing adoring (albeit nonsexual) attention on men for a hefty fee.

But with that line of work, called hostessing, among the most
lucrative jobs available to women and with the country neck-deep in a recession, hostess positions are increasingly coveted, and hostesses themselves are gaining respectability and even acclaim. Japan’s worst recession since World War II is changing mores.

“More women from a diversity of backgrounds are looking for hostess work,” said Kentaro Miura, who helps manage seven clubs in Kabuki-cho, Tokyo’s glittering red-light district. “There is less resistance to becoming a hostess. In fact, it’s seen as a glamorous job.”

But behind this trend is a less-than-glamorous reality. Employment opportunities for young women, especially those with no college education, are often limited to low-paying, dead-end jobs or temp positions.


【 まずは準備運動 】

・hefty 重い、かなりの
・fee 手数料、料金、報酬
・recession 退場、(景気などの一時的)後退
・acclaim 歓呼、喝采
・mores (社会学用語)一集団の社会的慣行、道徳的姿勢
・glitter ピカピカ光る、きらきら光る



【 泳ぐときには息継ぎしなくちゃ 】

The women /
女性たちは /

who pour drinks in Japan’s sleek gentlemen’s clubs /
日本のつやつやした紳士たちのクラブにおいて酒を注ぐ /

were once shunned /
かつて避けられた /

because their duties were considered immodest: /
なぜなら彼女たちの義務は下品だと考えられていたから /

lavishing adoring (albeit nonsexual) attention on men /
男性たちに気前よく崇拝している(性的ではないが)世話を与える /

for a hefty fee. /
かなりの報酬のために /


But with that line of work, /
しかし仕事のそのラインで /

called hostessing, /
ホステスと呼ばれる /

among the most lucrative jobs available to women /
女性たちに手に入れられる最も儲かる仕事の間で /

and with the country neck-deep in a recession, /
景気後退において首まで深い国で /

hostess positions are increasingly coveted, /
ホステスの位置はますますひどく欲しがられている /

and hostesses themselves are gaining respectability and even
acclaim. /
そしてホステスたち自身は尊敬と喝采さえも得ている /

Japan’s worst recession since World War II /
第二次大戦以来の日本の最悪の景気後退は /

is changing mores. /
道徳的姿勢を変えている /


“More women from a diversity of backgrounds /
多様な背景からのより多くの女性たちが /

are looking for hostess work,” /
ホステスの仕事を探している /

said Kentaro Miura, /
ケンタロウ・ミウラは言った /

who helps manage seven clubs in Kabuki-cho, /
歌舞伎町において7つのクラブを経営することを助けている /

Tokyo’s glittering red-light district. /
東京のきらきら光る歓楽街 /

“There is less resistance to becoming a hostess. /
ホステスになることにより少ない抵抗がある /

In fact, /
事実において /

it’s seen as a glamorous job.”/
それはグラマラスな仕事として見られている /


But behind this trend is a less-than-glamorous reality. /
しかしこのトレンドの後ろにはグラマラスより小さい現実がある /

Employment opportunities for young women, /
若い女性のための雇用機会は /

especially those with no college education, /
特に大学教育のない人々 /

are often limited to low-paying, dead-end jobs /
しばしば低い支払いの行き止まりの仕事に限られる /

or temp positions. /
あるいは臨時の位置 /


【 英語ってどんな海? 】

いよいよ衆院選が近づいてきました。というわけで今回は、こんな記事を拾ってみました。20禁の内容かもしれませんので、ご注意を^^

■ sleek

見出しにあるvieは「競う、張り合う」。scornは「軽蔑する」。どちらもよく使われます。

今回の記事が扱っている(gentlemen’s)clubというのは、いわゆるキャバクラです。ボクは数回しか行ったことがありません。スナックやバーが専門です。何を告白してるんだろ・・・。

そのキャバクラの雰囲気をsleekだと言っています。こういう微妙な感覚を表す形容詞はなかなか難しいのですが、あの感じがsleekなのかと勉強になります。英英辞典によれば、smooth, shiny, and glossyです。

immodestは、「謙虚な、慎み深い、適度な」の形容詞modestに否定の接頭辞im-(in-)が付いた語です。名詞のmodestyも覚えちゃいましょう。

キャバクラ嬢の仕事内容を、lavishing adoring attention (albeit nonsexual) on men … と書いています。向こうにはキャバクラのような接客業はありません。ですから、具体的に詳しく書いています。

lavishは「惜しまずに・気前よく与える、浪費する」で、形容詞としてもよく使われます。「物惜しみしない、贅沢な、豊富な」。adoreは「(神様のように)崇拝する、あがめる、大好きだ」

機内アナウンスのYour attention, please. のattentionは「注目、注意」ですが、「世話、親切」といった意味もあります。albeitは「たとえ〜でも、〜だが」の接続詞です。

男性客を神のようにもてなす・・・ふむふむ、キャバクラってそういうところだったのかあ。

■ covet

第2パラグラフの文章は、But with … and with … で理由を挙げています。
hostess positions are … , and hostesses themselves are … の部分が文の中心です。

lineだけででも「職業、商売」を表すようですが、

What line of work(business)are you in?
(お仕事は何ですか)

などと言います。

amongは「〜の中のひとつで」です。lucrativeは前回やりましたね。「もうかる、利益の出る」。日本語でも「首まで浸かって」と言いますが、neck-deepも同じ発想のようです。covetは「(他人のものなどを)ひどく欲しがる、むやみに欲しがる」という意味の動詞です。

■ glamorous

昔、日本にも赤線(地帯)なるものがあったのですが(ご存じない方は自分で調べてね)、この言葉は、風俗取締対策のために警察が地図上のその場所を赤線で囲ったことに由来するそうです。

英語では、red-light district(area)と言います。こちらは、そういうお店の前には赤色灯が点されたことから来ているようです。日本で「赤提灯」と言えば、居酒屋です(こちらは数え切れないほど行ってます^^)。

There is less resistance to … のlessは、littleの比較級で「より小さい、より少ない」ですが、英語は比較表現がお気に入りで、なおかつ前向きな肯定文が好きですから、こうした書き方が多用されます。

glamorousはglamor(または、glamour)の形容詞で、カタカナの「グラマー」には「(女性が)豊満な」というニュアンスが強いのでしょうが、この記事に使われているように、英語のglamorは興奮を誘う「魅力」とはいえ、性的なものに限りません。

dead-endは「行き止まり」ですから、「将来性・未来のない」。
temp positionのtempはtemporary(一時的な、仮の、臨時の)の略で、最近、問題になっている派遣や臨時の職業にはこの語を当てればいいようです。「アルバイト」と言う場合には、part-time job(work)が一般的だと思います。


【 日本の陸に上がってみると 】

かつて蔑まれた職に群がる日本の女性たち
( New York Times )

かつての日本では、紳士向けのお洒落なクラブで酒を注ぐような女性たちは敬遠された。そうした仕事は慎みを欠くと考えられたからだ。高額の給料のためとはいえ、惜し気もなく男性に愛情のこもったもてなし(性的なものではない)を捧げるだなんて。

しかし、ホステス業と呼ばれるその職種が女性たちの手に届く最も実入りのよい仕事であり、国内が不況にどっぷりと浸かっている現在、ホステスという身分を切望する者はますます増えている。そして、ホステスたち自身も尊敬や称賛の対象にもなっている。第二次大戦以降最悪の不況によって、日本人の道徳観が変わってきた。

「いろいろな背景を持った多くの女性が、ホステスの仕事を求めています」と語るのはミウラ・ケンタロウさん。彼は東京の派手な歓楽街・歌舞伎町で7軒のクラブ経営に携わっている。「ホステスになることに抵抗がないんですよ。それどころか、華やかな仕事だと思っています」

しかし、この風潮の背後にあるのは華やかならざる現実だ。若い女性、特に大学教育を受けていない女性のための雇用機会は、将来性のない低給の仕事、すなわち臨時職に限られている場合が多いのだ。


【 もう一度、泳ごう 】

Young Japanese Women Vie for a Once-Scorned Job
( New York Times )

The women who pour drinks in Japan’s sleek gentlemen’s clubs were once shunned because their duties were considered immodest: lavishing adoring (albeit nonsexual) attention on men for a hefty fee.

But with that line of work, called hostessing, among the most lucrative jobs available to women and with the country neck-deep in a recession, hostess positions are increasingly coveted, and hostesses themselves are gaining respectability and even acclaim. Japan’s worst recession since World War II is changing mores.

“More women from a diversity of backgrounds are looking for hostess work,” said Kentaro Miura, who helps manage seven clubs in Kabuki-cho, Tokyo’s glittering red-light district. “There is less resistance to becoming a hostess. In fact, it’s seen as a glamorous job.”

But behind this trend is a less-than-glamorous reality. Employment opportunities for young women, especially those with no college education, are often limited to low-paying, dead-end jobs or temp positions.


● 続き? 後は自力で英語の大海へ泳ぎ出そう。溺れても命は取られないからダイジョーV!
(古っ)
 ↓ ↓ ↓
http://tinyurl.com/l3uw96


● 編集後記

超人気キャバ嬢の年収は$300000だそうです。羨ましい。ナンバーワン・ホストなんていうのもスゴイみたいですね。なろうかな。でも、白髪の増えてきた、中年ホストの需要なんてないよなあ・・・。



posted by K.Andoh | Comment(2) | TrackBack(0) | 日本−社会
この記事へのコメント
初めて見ました!これからよく見に来させてもらいます!
Posted by たま at 2009年09月09日 20:05
たまさん、コメントありがとうございます。
これからも、よく来てくださいね!
Posted by K.Andoh at 2009年09月09日 20:32
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